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~通過点~   

~通過点~   

難しい

★難しい

4人しかいない生徒さんは私も含めて(苦笑)それぞれ個性的。
20代アルバイトのKさんは、おっとりタイプ。
 でもしっかりしてるし若いだけあって元気いっぱい。
50代前半のOさんは、控えめな方。
 口数も少ないしおとなしい印象だけどフラメンコが趣味なんですって。
50代後半のHさんは、はつらつお母さん。
 何に対しても意欲的。
 この講座以外にも2つ、別の講座を受けてるんですって。



ヘルパーは、利用者さんの性格によっても好みがあるし
人はそれぞれ性格が違うので、気が合う・合わないは多少あるだろう。
だから、「誰に対しても明るく対応できるタイプ」も良し。
「抑えめ、控えめ、無口なタイプ」も良し。
いろんなニーズに合った方々で構成されるものだ。

ただ統一して言えるのは、「自分の価値観を押し付けてはいけない」こと。
そんな場面でも話をしていて「ん?」って思うことってあるだろう。
自分の「普通」に当てはまらない考えの方もいっぱいいる。
それでもそれを否定せず受け入れる努力をしなくてはならない。
冷静さ必要なんだろう。

そう思っていた矢先、Hさんがキレた。
講師の先生の何気ない一言に。

確かにわかる。
(そんな言い方しなくたって・・・)と私も思っていたところだった。
言われた本人はもっとそう思ったんだろう。
悔しかったに違いない。

わかる。
わかるんだ。
でも・・・

私たちが実技であれこれ作業していた時、
先生とHさんのやり取りが聞こえた。
「先ほどはすみませんでした」
「いえ、こちらこそすみません」・・・・・・・・

その後、昼休みになり Hさんは怒り覚めやらぬ様子で私たちに言った。
「あの先生は頭が悪い」
「そう思わない?Kさん」同意を求められたKさんは困り顔。

・・・んーーーー

講義を終えて私とOさんが教室の掃除をしていると、
先生とHさんがまた
「本当に今日は失礼いたしました」
「いえ、もういいんです」、と言っている。

しかしとまらないHさんの言葉。
自分のその時の気持ちをず~~~~~~っと話し続ける。

わかった。
わかったから。

平常心って難しいね。


続く~


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